障害者でもゲームができる?意外なポイントを体験談から紹介!

2019年10月20日

障害者がゲームをプレイする際に苦労するポイント

障害者のゲーム問題、といっても当事者でなければなかなかわかりにくいかもしれない。障害の種別や程度によってはプレイできるゲームのタイトルがかぎられてしまい、本当にやりたいゲームがプレイできない、ということにもなりかねない。

重度の身体障害者である私のゲーム体験を通して、障害者がゲームをプレイする際に困るポイントを解説していく。

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同時押しが難しい

本格的なアクションゲームでは、複数のボタンを同時に押したり、タイミングよく順番通りに押すことで特殊な能力が発揮できたり、ダンジョンのギミックが解除されたりするものが多い。

両手を同時に使うことができない私のような障害者の場合、この同時押しが非常に難しいのである。

特に、方向キーとA・Bボタンをフルに駆使する場面では、左右のボタンが離れているため片手では到底カバーできず、いつまで経ってもギミックがクリアできない、ということが起こり得る。

私の体験談では、スーファミ版「ドンキーコング」のジャンプ機能(Xボタン+方向キー)がうまく発動できず、ファーストステージ開始30秒の段差を超えられずにゲームオーバー、という苦い経験がある。

それでもどうしてもゲームをクリアしたかった私は苦肉の策を思いつき、指でXボタン、口で方向キーを操作するというウルトラCによってどうにかファイナルステージ迄たどり着いた。

タイムアタックはほぼ不可能

アクションゲームやRPGではダンジョン内のギミックなどに時間制限がもうけられていることが多い。当然、制限時間内にクリアできなければ何らかのペナルティが課せられ、最終的にはゲームオーバーとなってしまう。

手先に障害があるとどうしてもボタンの操作がワンテンポ遅れてしまい、設定された時間内に一定のギミックをクリアすることが難しくなってしまう。さらに、アテトーゼ型脳性まひの場合、緊張状態になると不随意運動が強まるため、タイムオーバーが迫ってくると簡単なギミックでも失敗する、ということになってしまう。

シミュレーションゲームなら問題なし?

アクションゲームやRPGが難しいのであれば、時間に左右されないシミュレーションゲームなら問題なくプレイできるのでは、と思われるかもしれないが、それほど単純な問題ではない。

たとえば、文字そのものを理解することが難しいディスレクシア(識字障害)をもっている人の場合、画面に表示されるメッセージの内容が充分に理解できず、ゲームがスムーズに進められない、ということにもなりかねない。

将来的には、画面のメッセージを音声にして読み上げてくれる機能がシミュレーションゲームにももとめられるかもしれない。

障害によって苦労するポイントが変わる

私の場合、アテトーゼ型脳性まひのため、手の機能が大幅に制限されている。目が不自由な人の場合は視覚情報がまったく得られないためゲームのプレイにおいては違った苦労が想定されるし、同じ脳性まひであっても障害の種別や部位によってゲームのしやすさが変わってくる。

障害者対応ゲームも増えている

最近では障害者対応ゲームも増えており、重度の障害があったとしてもハンディを気にすることなくゲームをプレイできる環境がととのっている。

専用のキーボードが登場

一般のeスポーツなどでも、専用のゲーミングキーボードでプレイすることが当たり前となっている

さらに、最近では片手でも操作できるゲーミングキーボードがリリースされており、一般のキーボードと同様の機能を片手のみの操作で再現できるようにつくられている。

キーボードであればキーの間隔が狭いため、スーファミやファミコンで苦労した(方向キー+A・Bボタン)のような同時押しも問題なく実現できるというメリットがある。

キーコンフィグ機能をうまく利用

専用のゲーミングキーボードを購入しなくても、たとえばPS4であればボタンのコンフィグ機能が標準搭載されているため、それを利用することである程度プレイへのハードルはカバーできる。

キーコンフィグ機能とはボタンに割り振られた機能をフレキシブルにカスタマイズする機能で、ゲームごとに設定できる場合もある。

障害者の私がハマった一般向けゲーム

重度障害者ではあるが、私はこれまで、数多くの一般向けゲームをプレイし、ざせつも経験しながら自分なりのプレイスタイルを試行錯誤してきた。私が個人的にハマった一般向けゲームのタイトルについてお伝えしていこう。

桃太郎電鉄

言わずと知れた国民的ボードゲームのひとつ。アクション要素がまったくなく、プレイもターン制なので手や指に障害があったとしても問題なくプレイできる。

ただ、子供の頃はキングボンビーの変身シーンが怖すぎてその都度テレビを消していた。

実況!パワフルプロ野球

基本的にスポーツゲームとは相性が悪い私だが、初心者向けにつくられているパワプロであればオート・セミオート機能を組み合わせることで普通にプレイすることができ、サクセス機能も楽しめる。

試しにオート機能なしで友達と対戦したら、守備がまったくできないため1回表の段階で99対0となり、強制的にコールド負けとなった。

ゼルダの伝説(ニンテンドー64)

アクションRPGで唯一ハマったともいえる「ゼルダの伝説」。「時のオカリナ」、「ムジュラの仮面」ともに操作がそれほど複雑ではなく、Zトリガーによるロックオンシステムによって攻撃が確実にあたるため、多少時間はかかったがラスボスまでクリアすることができた。

64番ゼルダでは敵の動きが極端に素早くはなく、こちらの準備が整うまで待ってくれる心優しい(?)敵も多いため、障害者にもプレイしやすいゲームだと思う。「森の神殿」でパズル完成まで30分以上かかってもじっと待っていてくれる四姉妹・エイミーが今でも愛おしい。

また、ゼルダの伝説の場合、初期の段階で覚えたスキルのみでラスボスまでたどり着けるの、も魅力のひとつ。

ただ、「時のオカリナ」のエポナ争奪レース、墓守ダンペイとのレースはかなり苦労した想い出がある。

FF14(PS4)

私が今、現在進行形でハマっているゲームタイトル。FF14のオンラインパーティバトルを楽しみたいがためにPS4を購入したと言ってもいい。

現在はメインシナリオもそこそこに、夜な夜なオンラインバトルを楽しむ毎日。パーティでのジョブは白魔導士で、正統派の回復役なのだが、時折操作ミスをしてしまいパーティに迷惑をかけることもある。

それでもキーコンフィグ機能や攻略情報を駆使し、「ゼーメル要塞」あたりまでは犠牲者ゼロでまわれるようになった。

障害者もゲームのプロになれる?

ここ数年、世界的に話題となっているeスポーツ。現在のところ、障害者のプロeスポーツプレイヤーは出ていないが、専用のゲーミングキーボードやキーコンフィグ機能がさらに充実すれば、障害者初のeスポーツプロプレイヤーが登場するかもしれない。

障害者でもあきらめない!ゲームの世界で自分を再発見

障害者がゲームをプレイする際にはさまざまな面でハードルや課題があるのも事実だが、コントローラーやゲーミングキーボードなどを工夫することによりゲームの世界を満喫することは充分に可能である。

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