映画『タロウのバカ』にダウン症の俳優が出演?門矢勇生って誰?

タロウのバカ, ダウン症, 菅田将暉

映画『タロウのバカ』に出演しているダウン症の俳優

菅田将暉出演の映画『タロウのバカ』には門矢勇生角谷藍子というダウン症の俳優が出演している。まずはそれぞれの簡単なプロフィールについて見ていこう。

門矢勇生

 

実際にダウン症を患う俳優で、映画『タロウのバカ』の出演者のひとり。愛嬌のある顔だちで、歌とダンスが得意。映画『タロウのバカ』では重要な出演者のひとりとして、すさんでいく登場人物たちの心を癒す役回りを担っている。

角谷藍子

ダウン症を患う女性で、映画『タロウのバカ』の出演者。門矢勇生と同じく歌とダンス、運動が好きで、『タロウのバカ』では緊張したストーリーをやわらげる繊細な演技で高く評価されている。

映画『タロウのバカ』にダウン症の俳優が出演する意味とは

映画『タロウのバカ』でメガホンをとる大森立嗣監督は、映画の構想を練る段階からダウン症の俳優を出演させようと意識的に考えていたようだ。

だが、それは決して、「ダウン症の俳優を出演させることでヒューマニズムを演出する」という表面的な目的からではない。大森監督はあくまでも重要な出演者のひとりとしてダウン症の俳優を起用し、他の俳優と同じ視点で演技をつけ、出演者のひとりとして対等に接したのである。

映画『タロウのバカ』における門矢勇生角谷藍子の役割は、ひとつに、メインとなる3人の心を癒し、ストーリーを少なからず緩和させることである。ストーリーのキーポイントで彼らが登場し、主人公たちと心を通わせることによって、中盤以降のサディスティックにして刹那的な展開をより際立たせることができ、同時に、ラストにおとずれるカタルシスを増幅させる効果を発揮するのだ。

海外に目をむけると、ダウン症にかぎらず、実際に障害をもつ当事者が俳優として映画に出演するケースは決してめずらしくない。LGBTのカップルの法廷闘争を描いた『チョコレートドーナツ』では実際にダウン症をもつ少年がメインキャストのひとりとして出演しているし、邦画でも『抱きしめたい!』では重度の身体障害を持つ当事者が出演し、北川景子と共演している。

ダウン症の俳優も出演!映画『タロウのバカ』はまだまだ公開中!

門矢勇生角谷藍子と、実際にダウン症をもつ俳優が出演している映画『タロウのバカ』。彼らの繊細な演技に注目しつつ、大森監督の緻密にしてリアリスティックな世界観を堪能いただきたい。

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