映画『引っ越し大名!』の星野源の評価は?注目キャスト情報も!
星野源の評価は?映画『引っ越し大名!』の主要キャスト
劇場公開から1週間経過した現在でも映画館は満員御礼となり、高評価をキープしている星野源映画『引っ越し大名!』。星野源にとっては『引っ越し大名!』が約6年ぶりの映画主演となり、史実にもとづいた時代劇でありながらリアルな演技で高い評価を受けている。
映画『引っ越し大名!』で星野源が演じるのは、姫路藩藩士・片桐春之介。一応、武士ではあるものの剣術や武芸は大の苦手で、書庫番として日がな一日数えきれないほどの本に囲まれながらのんびりと過ごすのを至上の喜びとしている、という男を星野源がリアルに演じている。
その臆病で引っ込み思案な性格から、幼馴染の鹿村源右衛門(高橋一生)に「かたつむり」とからかわれる春之介だったが、姫路藩に豊後日田への国替えが命じられたことから「国替え奉行」に任命され、大きく運命を変えられることになる。
当初は評価のさえなかった春之介だが、源右衛門や先代の国替え奉行の娘・於蘭(高畑充希)たちに支えられながら国替え奉行として藩を導くなかで彼自身にも変化が起き、周囲の評価を少しずつ変えていく……というのが『引っ越し大名!』のあらすじである。
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映画『引っ越し大名!』で星野源の評価が高い理由
映画『引っ越し大名!』の主要キャストであり、映画通もうならせるほどの高い評価を受けている星野源。アーティストとしても安定した評価を受けている星野源が「俳優・星野源」として映画『引っ越し大名!』でも高く評価されている理由について個人的に考察していく!
憑依型の演技が天才的!
ある時期から「カメレオン俳優」という表現がやたらと濫用されている感があるが、映画『引っ越し大名!』に主演した星野源こそ正真正銘の「カメレオン俳優」であり、正しく評価されるべき天才である。
映画『引っ越し大名!』で星野源が演じるのは何事にも臆病で他人とのコミュニケーションが苦手な「コミュ障武士」であり、路線としては「逃げ恥」や「真田丸」で演じた役柄の延長線上にあるといえる。
しかしながら、星野源は『引っ越し大名!』で、片桐春之介という男を自分のなかに憑依させ、「人間・星野源」にはない要素を巧みに投影させることで、今までに演じたことのない人物増をつくりあげたのである。
映画『引っ越し大名!』でも活かされた「役柄を憑依させる力」こそが星野源の真骨頂であり、俳優としても高く評価されている理由なのではないだろうか。
狂気的な演技もうますぎる!
映画『引っ越し大名!』で星野源が演じる片桐春之介は他人とのコミュニケーションを限界まで閉ざし、自分の殻に閉じこもることでようやく自分を守っている男であり、周囲からの評価も芳しくない。
「逃げ恥」の星野源を知っているファンにとっては本作『引っ越し大名!』の春之介も純朴でただひたすらにお人好し、というキャラクターに思えるかもしれないが、星野源はそれほど単純な俳優ではない。
『引っ越し大名!』で見える片桐春之介の本質……それは、狂気である。
映画の序盤、国替えのために命よりも大切な書物を焼き払わなくてはならなくなった春之介。丸4日間書庫にこもった末、まるでゾンビのようにやつれた表情で源右衛門たちの前に現れる春之介。
「本を……整理しておりました」
春之介はこれまでこつこつと集めてきた貴重な書物を藩のために焼き払う覚悟を決め、何と、書物の内容をわずか4日の間ですべて脳内に記憶してしまったのである。『引っ越し大名!』の隠れた名シーンである。
いかに本好きであっても、脳内そのものを書庫にしてしまう男はそうそういるものではない。
「本は焼いても、知識まで焼くことはできない」
4日間の籠城という狂気こそが春之介の本質であり、理不尽な世界に対抗するたったひとつの武器だったのではないだろうか。
プロも高評価!星野源が映画『引っ越し大名!』で表現したかったもの
星野源が映画『引っ越し大名!』で本当に表現したかったのは、現代にマッチしたヒューマニズムなどではなく、「どんな人間にも内面の狂気がある」という真理ではないだろうか。
『引っ越し大名!』の主役である片桐春之介は一見すると純朴で、人畜無害な青年であるようだが、「書物と知識」ということにかけては常人を超えた才能をもち、時としてあやうい狂気さえもちらつかせるほどの複雑な内面をもっている。
片桐春之介という男を『引っ越し大名!』においてここまで立体的で、一筋縄ではいかない人物として演じきったところに、星野源がプロからも高く評価される要因があるのである。
星野源だけじゃない!映画『引っ越し大名!』で高評価の注目キャスト
映画『引っ越し大名!』で高い評価を受けているのは星野源だけではない。星野源以外にも注目すべき映画『引っ越し大名!』の高評価なキャストについて見ていこう。
高橋一生のプレイボーイぶりが光る!
映画『引っ越し大名!』で春之介の幼馴染、鹿村源右衛門を演じる高橋一生。長身のイケメンで武芸に秀でている源右衛門だが、女には目がなく、美人と見ると口説かずにはいられない、という困ったクせをもつ。
酒好きでつねにヘラヘラと笑っており、一見つかみどころがない男のようだが、剣術の腕では右に出る者がおらず、劇中の殺陣にはさすがの迫力がある。
高畑充希がちょいエロ?
映画『引っ越し大名!』で先代の引越し奉行の娘・於蘭を演じている。父親にまつわる遺恨もあり、はじめのうちは春之介をはねつける彼女だったが、春之介の熱意と純粋さと熱意におされて協力的になり、春之介に対して次第に恋心を抱いていく。
一見気が強いようだが感情表現が苦手で、いざとなったら春之介以上に頭が切れるという於蘭のキャラクターを高畑充希が自然体かつ現代的に演じている。
星野源の評価に注目!映画『引っ越し大名!』は豪華キャストのコメディ!
星野源が実在した姫路藩の書庫番を演じた映画『引っ越し大名!』。映画好きはもちろんのこと、プロからも高い評価を受けている映画『引っ越し大名!』。ぜひとも劇場まで足を運んで、あなたなりの評価を確かめていただきたい。
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