霜降り明星はすぐ消える?短命で面白くないと言われる理由を漫才などから徹底考察!
霜降り明星は本当に短命ですぐ消える?面白くないと言われる理由を考察!
結成からわずか6年。お互いに20代という若さですでに大ブレイクし、2018年には漫才の頂点にも立った霜降り明星。しかし、人気コンビの常としてネガティブな評価も多く、検索エンジンでも「面白くない」、「消える」などの関連ワードが目立つ。
果たして、霜降り明星は本当に面白くないのだろうか。ネット上でささやかれているネガティブな噂についてその理由を考察していきたい。
漫才が面白くない
2018年の「M-1グランプリ」で和牛、かまいたち、ジャルジャルらを下してチャンピオンの座に輝いた霜降り明星。この瞬間、彼らは名実ともに「日本一の漫才師」となったのである。
しかしながら、一方で、霜降り明星の漫才については「面白くない」、「どこで笑えばいいのかわからない」などネガティブな評価が寄せられていた。
霜降り明星の漫才が一部で面白くないと評されるのにはあるひとつの、根本的な理由がある。
要するに、「新しすぎる」のだ。
霜降り明星の漫才は基本的に、ひとつの大きなシチュエーションを設定し、その世界観の中で奔放にボケまくるせいやに対し、粗品がクールにツッコミを入れる、という構図を骨格としている。
こうして言葉で表現すると一見、彼らの漫才もいたってオーソドックスなスタイルであると思われるかもしれない。
ただ、一点だけ、「混じりあわない」というポイントにおいてふたりの漫才は根本的に異なっている。
オーソドックスな漫才では、しゃべくり漫才であれ、コント漫才であれ、ボケとツッコミは相互にかかわりあっている。たとえば、ひとつのボケに対してツッコミが入れられるとき、ボケの側は少なからずツッコミの表情やセリフのニュアンスに影響され、その後のボケのトーンを微妙に変えることで、後半にかけてのボルテージを高めていく。
それに対し、霜降り明星の漫才は言ってみればツッコミ側の一方通行である。漫才の冒頭部分のネタフリ以外、せいやと粗品はお互いに掛け合うことがない。いったんシチュエーションに入ったせいやはその世界のキャラクターとなり、次々と自由奔放なボケを繰り出す。一方の粗品はせいやのボケのひとコマひとコマに対して的確な表現と独特の仕草でツッコんでいく。これが霜降り明星の漫才であり、彼らの笑いのスタイルなのだ。
霜降り明星を面白くないと感じる人はあるいは、ふたりの生み出した笑いのスタイル、約束事を素直に受け入れられないのではないか。
ちなみに、お笑い評論家のラリー遠田氏は霜降り明星の漫才を「フリップ漫才」と評している。
粗品が自信過剰で面白くない
霜降り明星がすぐに消える、面白くないという声をより詳細に考察してみると、「粗品が気に食わない」、「粗品で笑えない」という理由が浮き彫りにされてくる。
粗品は霜降り明星におけるブレーンであり、存在感も強い。おそらく粗品自身も、自分に平均以上の笑いの才能がそなわっていることを強く自覚しているのだろう。中学時代から自己流でウェブサイトを運営し、大喜利の審査員になっていたというのだから大した自信である。
しかしながら、現時点での粗品を見るかぎりでは、学生時代からの笑いに対する自信が邪魔になっているように見受けられる。そして、ここが最も重要なことだが、漫才以外の粗品が自信に見合うだけの実績を残しているかというと、これが疑問なのである。
意気揚々と出演した「IPPONグランプリ」でも決勝進出どころか、予選の段階で中途半端に敗退してしまったし、「人志松本のすべらない話」でも長尺のエピソードを披露したものの、爆笑とは言えなかった(MVSには輝いたが)。
MC能力にも疑問符がつきはじめている。せいやとのコンビバランスを考えても、粗品のほうがMCキャラなのだが、現時点での粗品はMCの技術に抜きんでて秀でているとはいいがたい。若いから荒削り、というよりも、しっかり狙いにいってはずす、という場面が見受けられるのだ。
もっとも、それもまた粗品なりの「緻密な計算」なのかもしれないが……。
面白くないから短命?霜降り明星が消えるのを回避するには!理由も考察!
「面白くないから短命」、「すぐに消える」というネガティブな評価を霜降り明星自身が乗り越えていくには何が必要なのだろうか。
粗品がいじられキャラに!
お笑い偏差値が高いと言われる粗品は、芸人としてのプライドも高い。自分はMC側の人間だと思っているのか、バラエティでもそのプライドを振りかざし、いじられキャラを巧妙に避けている。
しかしながら、昨今のバラエティに求められるのは「いじられキャラ」である。フットボールアワー・後藤も、キングコング・西野も、デビュー当時はとがったツッコミだったが、今となってはバラエティでも器用にいじられ役をこなし、幅の広さを見せつけている。余談だが、今ではポンコツキャラの岡田圭右も、若手時代は正統派ツッコミの名手であった。
粗品に欠けているのは「イジられる余裕」であり、その路線にシフトできるかどうかが今後の霜降り明星を左右するといっても過言ではない。
コントラストをはっきりと!
長身と小柄、クールとお調子者という風に、絶妙なバランスを取っているかに見える霜降り明星だが、せいやと粗品にはあるひとつの大きな共通点がある。
それは、「暑苦しさ」だ。
せいやの暑苦しさは、その見た目からも容易に想像できるかもしれない。独特の髪形、ファッションセンス、短パンと、お笑い街道まっしぐらの徹底したキャラづくりは見た目にもわかりやすい。
一方、粗品の立ち居振る舞いにもなかなかに暑苦しいものがある。バラエティでほかの芸人のトークを聞く時の油断のない表情と言い、若手芸人にはめずらしいコテコテの関西弁と言い、いかにも「お笑いしてまっせ」と言わんばかりの振る舞いを見るにつけ、関東の人間は特に、「もうわかった、わかった」と言いたくなるのである。
比較するわけではないが、ナインティナインの矢部と岡村のようにコンビのコントラストをもっとくっきりとさせたほうが見やすくなるし、お互いのキャラも際立つのではないだろうか。
消える理由は今後次第!霜降り明星の進化に今後も注目!
一部では面白くないと言われる霜降り明星だが、今のところ消える気配はなく、むしろ人気と実績はうなぎのぼりである。初々しいふたりが今後どのように芸人として成長していくのか、皆さんもぜひとも注目していただきたい。
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