三吉彩花が歌って踊る!矢口史靖監督最新作!映画『ダンスウィズミー』のあらすじ解説!撮影秘話も!

2019年9月12日ダンスウィズミー, ミュージカル, 三吉彩花, 矢口史靖

最新作はミュージカル!三吉彩花主演映画『ダンスウィズミー』のあらすじ解説!

鈴木静香(三吉彩花)は、大手商社に勤めるOL。恋愛よりも仕事を優先させる「こじらせ女子」的な生活にもそれなりに満足していたある日、実家で暮らす姉から「同窓会に出席するから子供を1日だけ預かってほしい」と電話が入る。

強引に押し切られるかたちで姪っ子を預かった静香。自宅での仕事を終え、子守りのつもりで姪っ子を連れていったのは、とある遊園地。静香はその遊園地で、姪っ子と一緒に「催眠術ショー」に入る。

催眠術ショーの主役は、見るからに胡散臭いベテラン催眠術師(宝田明)。

「催眠術なんて、どうせインチキでしょ?」

ハナから信じていない静香だったが、姪っ子の隣に座っていたためになぜかまんまと催眠術をかけられてしまう。

催眠術によって「音楽が聴こえると歌って踊らずにはいられない体」になってしまった静香。実は静香には、小学校の学芸会のミュージカルで主役に抜擢されたものの極度の緊張のため嘔吐してしまった、というトラウマがあり、それ以来ミュージカルを毛嫌いするようになっていたのだった。

「どうして私がよりによってミュージカル女なのよ!」

このままではまともに仕事もできない。一刻も早く催眠を解かなければ……焦った静香は次の日、遊園地のブースを訪ねるが、肝心の催眠術師はとっくに雲隠れしていた。遊園地で披露した催眠術はすべて偽物で、当人は借金取りから逃げまわるように全国を奔走しているらしい。

後に引けなくなった静香は興信所の探偵(ムロツヨシ)に催眠術師の行方を追うよう依頼し、自分も催眠術師の雇ったサクラだった斎藤千絵(やしろ優)とともに催眠術師を探す旅に出る。

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三吉彩花主演ミュージカル!矢口史靖監督映画『ダンスウィズミー』の撮影秘話!

三吉彩花が歌って踊るミュージカル映画『ダンスウィズミー』矢口史靖監督のこだわりがうかがえる撮影秘話を御紹介する。

催眠術は本物だった?

映画『ダンスウィズミー』では、主人公の静香がミュージカル女になってしまうきっかけとして催眠術が取り入れられている。

映画の冒頭では、やしろ優演じる斎藤千絵が玉ねぎをリンゴのように甘く感じられるようになる、という催眠術をかけられる。劇中では千絵は催眠術師が雇ったサクラで、この催眠術もインチキ、ということになっているのだが、千絵は実際に生の玉ねぎを食べなければならず、当然そのままでは辛さのあまり吐き出してしまう。

そこで矢口史靖監督は、撮影をスムーズに進めるため、本物の催眠術を千絵役のやしろ優にかけている。

「玉ねぎの味をリンゴのように感じる」という催眠術をやしろ優本人にかけることによって、カメラの前で生の玉ねぎを食べても辛さを感じることなく、おいしそうな演技をさせることができたのだ。

矢口史靖監督も催眠術には半信半疑だったようだが、今回の撮影でがらりと見方を変えられた、とのこと。

ちなみに、やしろ優の玉ねぎシーンは映画のクライマックスでもう一度描かれる。催眠術師との関係の変化にも注目して御覧いただきたい。

緊張のテーブルクロス引き!

催眠術によってミュージカル女に変えられてしまった静香。レストランでのディナー中、「ねらいうち」に合わせてレストランをところせましと踊りまくり、なぜかテーブルをまわって次々にテーブルクロス引きを披露していく。

テーブルクロス引きを吹き替えなしで演じている三吉彩花。テーブルクロス引きを成功させるのはもちろんのこと、それ以上に「ほどよく失敗する」ことのほうが何倍も難しく、神経を遣うプロセスだったそうだ。

矢口史靖監督最新作『ダンスウィズミー』はミュージカルとして成立しているか

矢口史靖監督にとっても初のミュージカルとなった映画『ダンスウィズミー』。ミュージカルの肝は、「不自然さをいかにして自然に見せるか」というところにある。ここでいう不自然さとは、バカバカしさと言ってもいいだろう。

普通に伝えればいいものを、それまで自然に会話していた人間が何のきっかけもなく突然歌いだし、目の前で踊りはじめる光景は、不自然以外の何物でもない。「だからミュージカルは……」と、ミュージカルそのものにアレルギーを示している方も少なくないのではないだろうか。

映画『ダンスウィズミー』では、催眠術というモチーフをはさみこむことによって、ミュージカル仕立ての構成に必然性をもたせている。つまり、「音楽を聴くと体が勝手に反応してしまう」という条件付けを設定することによって、突然歌いだす、という静香の行動も突飛ではなくなり、その分不自然さが薄まっている。

矢口史靖監督自身も、昔からミュージカルは苦手だったそうだ。だからこそ、ミュージカルが苦手な人の視点から映画をつくることができ、幅広い層にとって楽しめる娯楽作品に仕上げることができたのではないだろうか。

三吉彩花が躍る!矢口史靖監督映画『ダンスウィズミー』で流れる名曲紹介

矢口史靖監督渾身の本格ミュージカルとなった映画『ダンスウィズミー』では、さまざまな年代の名曲が効果的に使われている。映画『ダンスウィズミー』で聴くことができる名曲を御紹介する。アレンジにも注目していただきたい。

『ねらいうち』

山本リンダの大ヒット歌謡曲。阿久悠作詞の歌詞はもちろんのこと、サンバのリズムを取り入れた特徴的な曲調も当時話題になった。

映画『ダンスウィズミー』ではストーリーの重要なシーンで「ねらいうち」が使われており、山本リンダ以上に大胆に踊りまくる三吉彩花が健康的に映っていた。

『夢の中へ』

井上陽水作詞・作曲のヒットソング。軽快なメロディはそのままに、高速道路を快走しながら静香と千絵が楽しげに歌う。

『ウェディング・ベル』

最後のセリフが印象的な「シュガー」の名曲。『ダンスウィズミー』では、「あなたに恋をしてみました」で知られるアーティストのchayが実際に弾き語りを披露している。曲が歌われるシチュエーションにも注目!

『タイムマシンにお願い』

映画『ダンスウィズミー』のラストで歌われる曲。原曲はサディスティック・ミカ・バンドのヒットソング。原曲のアレンジがほぼそのまま活かされているのもうれしい。

『ダンスウィズミー』以外もチェック!矢口史靖監督のおすすめ映画

映画監督としてもすでにベテランになりつつある矢口史靖監督のおすすめ映画をまとめてみた。

『ウォーターボーイズ』

若手時代の妻夫木聡が主演した青春コメディ。男子だけのシンクロに挑戦する高校生の群像劇をリアルな視点で描く。

『スウィングガールズ』

若い頃の上野樹里を主演に、ジャズ演奏の魅力にめざめていく女子高生の奮闘をコミカルに活写する。ブレイク寸前の綾瀬はるかなど、意外なキャストが出演していることでも話題になった。

『ハッピーフライト』

綾瀬はるかがドジばかりのCAに扮する。フライト中の機内で巻き起こるアクシデントを通し、一人前のCAに成長する姿をユーモアたっぷりに描いていく。

三吉彩花が好演!矢口史靖監督映画『ダンスウィズミー』であなたもストレス解消!

矢口史靖監督最新作となる映画『ダンスウィズミー』。三吉彩花の初々しい歌とダンスが存分に楽しめる上質なミュージカルに仕上がっているので、ぜひとも劇場でチェックしていただきたい。

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