リアル?やりすぎ?映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレックの評価は?メイキング映像も!

2019年8月15日ボヘミアン・ラプソディ, ラミ・マレック

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレックが演じたフレディ・マーキュリーとは?

クイーンのメインボーカルとして世界的にも一大旋風を巻き起こしたフレディ・マーキュリーは、1946年9月5日、当時イギリスの管理下にあったタンザニア・ザンジバル島のストーンタウンで生まれた。

フレディは父親の都合で幼少期をインドで過ごし、この時期にピアノの基礎を身につけた。音楽活動に本格的にのめり込んでいったのは一家がふたたびザンジバル島に戻ってからだったが、彼が17歳の時に起きたザンジバル革命によって不安定な思春期を過ごすことになった。

10代後半のうちにいくつかのバンドに加入するも、いずれも短期間で解散。1970年にブライアン・メイ、ロジャー・テイラーらが加入するバンド「スマイル」に参加。このバンドがのちに名前を変え、「クイーン」としてデビューする。

クイーン時代のフレディは、「ボヘミアン・ラプソディ」、「キラー・クイーン」、「愛にすべてを」など10曲以上のヒット曲を作曲。プライベートでは10代でメアリー・オースティンというパートナーを得るが、同性愛の傾向を強めていったため、生涯をともにすることはなかった。

ソロ活動の時期を経て、結局は一度もクイーンを解散しなかったフレディだったが、1991年11月24日、エイズにともなう肺炎により、45歳の短い人生に幕を閉じる。

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リアルを追求!映画『ボヘミアン・ラプソディ』に見るラミ・マレックのこだわり

実在した人物をフィクション作品の中で演じるというのは、役者にとって並大抵のことではない。まして、フレディ・マーキュリーのように偉大な功績を残しながら、死してなおも毀誉褒貶が絶えない人物を演じるとなれば、役者のほうにも相当な覚悟が求められるはずだ。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主演を務めるラミ・マレックフレディ・マーキュリーを演じるにあたり、自分なりにフレディという人間を徹底的に掘り下げ、こだわり抜いたうえで役づくりに臨んだようだ。

ラミ・マレックのこだわりが感じられる映画『ボヘミアン・ラプソディ』の名シーンをまとめてみた。

ラミ・マレックのこだわり1:「ユニークな歯」の隠し方

フレディ・マーキュリーのトレードマークといえばやはり、特徴的な前歯を忘れるわけにはいかない。ラミ・マレック自身はフレディの前歯を「ユニークな歯」とよんでおり、この特徴をいかにして嫌味なく際立たせることができるか、ということにポイントを置いていたようだ。

劇中ではフレディの前歯を隠す仕草によって内面の感情がリアルに表されており、終盤にかけて追い詰められていくフレディのやつれた表情には悲壮感が漂っていた。

ラミ・マレックのこだわり2:ティーカップを持つ手つき

ただ単にフレディの外見や仕草、喋り方を模倣するだけなら、どの俳優にも平均点以上はこなせるだろう。

ただ、ラミ・マレックは並の俳優ではなかった。彼は映画『ボヘミアン・ラプソディ』のオファーを受けた段階で「フレディ・マーキュリー」という男の内面性について徹底的に掘り下げ、フレディの半生を自分自身の境遇へとひとつひとつ引き寄せられるレベルにまで自分を高めていったと、あるインタビューで語っている。

そうしたラミ・マレックのストイックな役者魂がフレディのティーカップを持つ手つきなど、さりげない仕草にも活かされているのである。

ラミ・マレックのこだわり3:あえて男らしく!

フレディ・マーキュリーを同性愛者として表面的に定義する俳優がもしもいるとすれば、その役者はおそらくフレディを中性的なキャラクターとしてデフォルメして演じることだろう。

しかし、ラミ・マレックはそうしたアプローチは取らなかった。フレディ自身も(少なくとも20代前半までは)自分自身のことをゲイとしては認識していなかったし、生涯にわたるパートナー、メアリー・オースティンに対しては異性愛にも似た愛情を感じてもいた。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の中のフレディ・マーキュリーはむしろ男性らしささえ感じさせ、あえて男らしくあろうとすることでかえって同性愛者としての自分が露呈してしまう、というような歯がゆさを抱えた繊細なキャラクターとして描かれていた。

酷評も?映画『ボヘミアン・ラプソディ』でのラミ・マレックの評価は?

日本では大ヒットを記録し、ラミ・マレックのリアルな演技も注目された映画『ボヘミアン・ラプソディ』だが、海外では酷評のほうが多い、という声もある。

一種の伝記映画である以上、クイーンの負の部分まで余すところなく描いているとは言えないのは確かだが、フレディ・マーキュリーの死後20年以上の時を経て映画『ボヘミアン・ラプソディ』が公開された意味を考えると、ラミ・マレックをはじめとするスタッフの取り組みは評価に値するのではないでしょうか。

ラミ・マレックなしでは語れない!映画『ボヘミアン・ラプソディ』はリアルな伝記映画

『ナイト・ミュージアム』シリーズでもおなじみのラミ・マレックフレディ・マーキュリーをリアルに演じた映画『ボヘミアン・ラプソディ』。メイキング映像やラミ・マレックのインタビューを御覧になったうえでぜひ、映画『ボヘミアン・ラプソディ』をお楽しみいただきたい。

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