映画『ボヘミアン・ラプソディ』は切ないラブストーリーだった!感動ポイントを解説!

2019年8月14日クイーン, フレディ・マーキュリー, ボヘミアン・ラプソディ

映画『ボヘミアン・ラプソディ』はラブストーリーだった?切ない裏話

クイーンのメインボーカル、フレディ・マーキュリーというと、日本では同性愛者(ゲイ)のイメージが強いかもしれないが、実は若い頃に出逢ったメアリー・オースティンというパートナーがおり、実際に結婚もしている。

メアリーとは肉体関係をもっていたことから、フレディは自身についてバイセクシャルであると定義していたが、メアリーのほうは彼の同性愛の傾向に気づいており、少しずつ気持ちがすれ違っていく。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではメアリーを『オリエント急行殺人事件』などで知られるルーシー・ボーイントンが演じ、その高い演技力と表現力で注目された。

フレディは年齢を重ねるごとに同性愛の傾向を強めていき、メアリーとも次第に疎遠になり、メアリーのほうは別のパートナーと結ばれて子供を授かっている。

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実はラブストーリー!映画『ボヘミアン・ラプソディ』の切ない感動シーンも

一般的にはクイーンフレディ・マーキュリーの軌跡を追ったドキュメンタリー映画として語られる『ボヘミアン・ラプソディ』だが、最愛のパートナー・メアリーとの切ないラブストーリーという視点でとらえると、物語がまた違った色合いを帯びてくる。

フレディメアリーのすれ違い、そしてフレディの孤独と葛藤がうかがえる映画『ボヘミアン・ラプソディ』の名シーンを紹介する。

乾杯はグラスを持たずに

クイーンとしてすでに成功し、名声とともに巨万の富を手に入れたフレディ。ずっと支えつづけてきたメアリーへのせめてもの恩返しにと広い豪邸を買い、彼女を離れに住まわせることに。

だが、彼の無邪気な優しさではもう、メアリーの心が満たされることはなかった。彼女が本当に望んでいたのは、成功したフレディによって与えられる物質的な幸せではなかったのだ。

「さあ、メアリー。部屋の灯りが見えるかい?」

フレディメアリーの部屋は、お互いに窓のカーテンを開ければ見える距離。ある夜、アルコールで上機嫌のフレディは自分の部屋からメアリーの部屋に電話をかける。

ほら、こっちの灯りが見えるだろう?君もランプをつけてごらん。そうだ、それでいい。僕たちはこんなに近い。僕たちはいつでも会えるんだ。そう、僕と君はこれからもずっと、ずっと一緒なんだからね……。

「今夜はお祝いに乾杯をしよう」
「こんな真夜中に?」

戸惑うメアリーを置き去りにして、ほろ酔い気分でグラスを掲げるフレディ

「僕と君の未来に、乾杯。愛してるよ、メアリー」
「私もよ、フレディ」

電話越しにこたえるメアリーだったが、彼女の手にグラスは握られていなかった。

フレディメアリーにやがておとずれる別れを暗示させるような、印象的なシーンである。

世界一哀しい「おめでとう」

目先の利益に目がくらんだ挙句クイーンから脱退し、代理人のポールのもとで新作のアルバム制作に没頭するフレディ。創作活動に集中できる環境を手に入れ、充実しているはずのフレディだったが、実際は、ビジネスのことしか考えていないポールによって働き詰めにされ、心身ともに限界まで追い込まれていた。

一方的に音信不通になったフレディの身を案じたメアリーが彼の作業場をおとずれる。

「フレディ、あなた変だわ」

連日の多忙から酒浸りになり、違法ドラッグにも手を出し、すっかりやつれたフレディの変貌ぶりに言葉を失うメアリー

何とか正気を保ち、一緒に暮らすことを懇願するフレディに、メアリーは最も残酷な事実を告げる。

「私、妊娠しているの」

当然、自分の子供ではない。内心のショックと狼狽を隠しきれず、メアリーを責めたてるフレディ。感情を爆発させる彼だったが、同時にメアリーからポールの犯した重大な裏切り行為を気づかされ、「自分にとって本当に大切なものは何か」ということをあらためて理解する。

土砂降りの雨のなか、彼女を車まで見送るフレディ。ドアを閉めようとするメアリーに、振り絞るような声で一言。

「……おめでとう」

それは彼の本心であり、精一杯の愛のメッセージでもあった。そしてフレディは、メアリーとの関係をもとに戻すことはできないこと、自分自身ももう昔の自分には引き返せないところまできていることを深く覚悟するのだった。

彼女の車が去った後、フレディはポールの裏切りを糾弾し、彼に解雇を告げ、クイーンに復帰するためにかつてのメンバーたちに連絡を取る。

父親との再会も切ない!

クイーンとしてのリスタートを切り、エイズによる死の影が迫っていることを悟ったフレディは、チャリティライブの前に実家に立ち寄り、家族との再会を果たす。

同性愛である自分を否定し、かつては反目しつづけてきた父親に「フレディ・マーキュリー」として対面する彼。クイーンとして駆け抜けてきた年月は、父と子のわだかまりを氷解させるには十分すぎるほど長い時間だった。

「『善き思い、善き言葉、善き行い』、だろ?」

アフリカのチャリティイベントへの出演を父親に報告するフレディ

――今やっと、父さんの教えてくれたことがわかるような気がするよ――

長すぎるわだかまりを経て、フレディがようやく本当の自分を取り戻した瞬間だった。

切ない名シーンに感動!映画『ボヘミアン・ラプソディ』は珠玉のラブストーリー!

フレディ・マーキュリーの短すぎる半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』。映画ではパートナーであるメアリーとの切ないラブストーリーが丁寧に描かれており、充分に見ごたえがある。

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