映画版はヒットしない?『おっさんずラブ』の違和感ポイント!春田創一は黒澤武蔵を訴えるべき?

おっさんずラブ, セクハラ, 邦画

だからヒットした?『おっさんずラブ』黒澤武蔵春田創一への胸キュンアピール!

ドラマ版では、部下の春田創一(田中圭)に対して必死にアピールする黒澤武蔵(吉田鋼太郎)の献身的な姿がコミカルに描かれている。

女性はもちろん、おっさんも胸キュンさせる黒澤武蔵のラブラブアピールについておさらいしておこう。

 

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手作り弁当でアピール

ダンディな見た目と反して意外に女子力が高い黒澤武蔵。料理も独自に研究しており、愛する「はるたん」にも手作り弁当でもうアピール。

「はるたん」の顔と名前をあしらったデザイン性はもちろんのこと、弁当に口をつけるはるたんの表情を子犬のように不安げな瞳でうかがう黒澤の表情がたまらない。ちなみに、これが天空不動産支社の屋上での話なのだからよけいに笑ってしまう。

LINEがなぜかギャル語

「はるたん」と個人LINEで連絡を取っている黒澤。事務連絡の際にはごく普通の上司口調なのだが、気持ちが高まるとなぜかついついギャル語が混ざってしまうから笑ってしまう。

「屋上で待ってるお」
「明日は特別暑いらしいお」
「上着にタグがついてるお」

ギャル語をさりげなく使いこなしてしまう50代。うーん、恐るべし。

さりげないボディタッチ

愛情表現にボディタッチは欠かせない。仕事中でもちょっとしたスキを見はからって「はるたん」をさわりまくる黒澤。さわったあとの少女のような黒澤の表情にも注目。

自分が触れた時はもちろん、はるたんから触れられた時の黒澤の恍惚感も爆笑ポイントである。第1話のバスでの抱擁シーンから最終回のクライマックスまで、さすがは人気ドラマ、笑いのツボははずさない。

春田創一は甘すぎ?『おっさんずラブ』黒澤武蔵への違和感

『おっさんずラブ』のクオリティと笑いのレベルの高さは、今さら説明するまでもない。映画版ではドラマ版以上にスケールの大きい恋愛バトルが繰り広げられるとのことだから、公開前から期待値が高まるのも無理はないだろう。

しかし、である。『おっさんずラブ』を真面目な角度から分析した場合、また違った面が見えてくる。

手はじめに、春田を女性に置き換えて考えてみよう。そのうえで、黒澤武蔵が春田に対して繰り返してきたアピールについて、その妥当性を考えてみるのである。

すると、どうだろう。『おっさんずラブ』のなかでコミカルに描かれてきた黒澤武蔵春田創一に対する言動の数々がすべてコンプライアンス違反に思えてくるのではないだろうか。

常識的に考えても、「部下に手作り弁当を食べさせる」、「個人LINEで謎のメッセージを送る」、「さりげなくボディタッチをする」という行動は、ほぼ間違いなくセクハラに当たるはずだ。どこの会社でも、女性部下のほうが不快感を示し、然るべき機関に訴え出れば、黒澤武蔵は胸キュン上司どころか、セクハラ、モラハラの張本人として糾弾される立場になってしまうのである。

にもかかわらず、春田創一黒澤武蔵の「セクハラ行動」に対して、訴え出るどころか、「逃げる」という選択肢さえも想定していない。「上司から職場でしつこく言い寄られる」という状況に対し、きわめて受動的な対応しか取っていないのである。なぜ、このような構図が成立するのだろうか。

それは、春田が男だからである。

そして、黒澤も男であるからこそ、本来ならば法的に糾弾されるべきセクハラ・モラハラ公道さえも「おっさん同士の滑稽で可愛らしい胸キュンバトル」トシテ置き換えられてしまうのである。

決して、コメディとしての『おっさんずラブ』を否定してはいないし、私自身もドラマ版では何度も爆笑したひとりである。しかし、『おっさんずラブ』の脚本家やスタッフの中にほんのわずかにでも「恋愛の価値観を広げたい」というメッセージがあるとすれば、それはいささかフィールドが違うというか、「その前にもっと配慮すべきポイントがあるのでは?」と疑問を投げかけたくなってしまうのだ。

映画版もヒットする?「おっさんずラブ」の春田創一黒澤武蔵に注目!

劇場版が間もなく公開される『おっさんずラブ』。今回は少し違った視点から作品を考察してみたが、私も映画版を楽しみにしているファンのひとりである。ドラマ版をおさらいしたうえで、劇場版のほうもチェックしていただきたい。

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