結局どっちがエロい?映画『天気の子』と『君の名は。』を徹底比較!本田翼の評価は?
新海誠監督作品は本当にエロいのか?
少年少女の青春グラフィティをリリカルに描いた新海誠監督作品を「エロさ」という視点から考察することは、熱狂的ファンから見れば一種の冒涜行為に思えるかもしれない。ただ、『天気の子』に関しては明らかに少女の処女喪失のメタファーとも受け取れるギミックが仕込まれており、むしろ「エロさ」という観点を抜きにしては作品としての本質を見誤るのではないか、とさえ思えてくる。
まずは、(天気の子)と『君の名は。』のふたつのエロいポイントについて振り返っていきたい。
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映画『天気の子』のエロいポイント
前作『君の名は。』に引き続き、高校生の男女の淡いラブストーリーとなった映画『天気の子』。ただリリカルなだけの純愛物語だと思ったら大間違いで、劇中では多くのエロいポイントが仕掛けられているので油断ができない。
ラブホテルで帆高と陽菜が……
映画『天気の子』ではジュブナイルとは思えないほど、直接的な性的表現が差し挟まれている。その典型例がラブホテルでのワンシーンだろう。
物語の中盤、わけあって追われる身となる帆高と陽菜(そして、陽菜の弟の凪)。当然3人はひとつの部屋に泊まることになるのだが、その夜に何と、陽菜が帆高の前で裸身をさらすのである!
まあ、流れとしては陽菜が自分自身の運命を帆高に打ち明けるシーンであり、それまでの伏線を回収する意味でも必然性はあるのだが、それにしても、陽菜のボディラインはもちろんのこと、乳房のふくらみまでかなりリアルに描写されているため、見ている方としてはついついその先の展開(しかもラブホテルである)を期待してしまうのだ。
大人の象徴としての夏美
『天気の子』のストーリーを大きく動かすキーパーソンとして登場するのが夏美である。まだあどけなさを残す陽菜とは対照的に、性的なフェロモンを隠そうともしない夏美は明らかに、セックスとしてのメタファーである。
ただ単にルックスがエロいだけではない。同じく帆高たちをサポートすることになる須賀との関係も何とも思わせぶりに描かれており、思春期真っ只中の帆高に大人の営みをのぞき見させるには充分すぎるほど刺激的であった。
こうなってくるとクライマックスで夏美が颯爽とバイクにまたがるのも何かのメタファーに思えてきてしまうのだが、さすがにそれは思い過ごしだろう。
『君の名は。』のエロいポイント
『天気の子』ほどではないにしても、『君の名は。』にも性的なギミックが随所に盛り込まれている。
三葉の描写がリアルすぎる
『君の名は。』に仕込まれたわかりやすいエロポイントといえばやはり、ヒロイン・宮水三葉の描写だろう。予告編やオープニングタイトルでも流れる、三葉がバスケットボールをしていて胸が大きく揺れるカットは明らかにジュブナイルとしての許容範囲を超えているし、すらりと伸びた脚の輪郭もこちらがうろたえるほどリアルである。
瀧を翻弄する奥寺ミキ
ジュブナイルには「未成熟と成熟」という対比構図がつきものだが、『君の名は。』において大人側の象徴となるのが奥寺ミキである。長澤まさみが声優を務めたことでも話題になったが、奥寺ミキは劇中で未成熟な瀧を翻弄し、大人の色気をこれでもかと見せつける役回りを担っている。
バイト先の後輩である瀧を思わせぶりな態度で誘惑し、そのくせ、デートがつまらないと言ってあからさまに不満顔をするミキは、大人としての手練手管を充分すぎるほど身につけている。大人同士の恋愛であれば、ちょっと面倒な女、ということで片付けられてしまうこともあるだろう。
「奥寺ミキ=夏美」という図式が見えやすいという点で、新海誠監督作品は類型的であると言えるのかもしれない。
声優・本田翼の実力は?
映画『天気の子』で夏美を演じた本田翼。「日本一可愛すぎるファッションモデル」として一躍大ブレイクした本田翼だが、演技の実力については必ずしも芳しい評価が与えられているわけではなく、今回の声優抜擢にもネット上では少なからず疑問符が投げかけられていた。
個人的な印象ではあるが、少なくともこの作品に関して、本田翼の声優にはさしたる違和感はなかった。まあ、かねてから懸念されていた一本調子なところは否めないが、よい意味で能天気な夏美のキャラクターと本田翼のもつ天真爛漫な明るさがマッチしており、奇跡的に相乗効果がはたらいているようだった。
映画『新聞記者』でも高評価を得ている本田翼。女優としての活路はまだまだ残されているのかもしれない。
どっちもエロい!『天気の子』のあとは『君の名は。』もチェック!
ジュブナイルという枠組みではとらえきれない新海誠監督作品。「エロさ」という視点から考えてみても充分に面白い分析をくわえることができた。皆さんもぜひこの機会に新海誠監督作品を見返して、自分なりのチェックポイントを見つけていただきたい。
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