ネタバレあり!映画『ザ・コンサルタント』のあらすじと見どころ!感想も!

ライター:Ren

表の顔は田舎町の会計コンサルタント、裏では凄腕の殺し屋という主人公を描いたストーリーです。そんな彼に一件の依頼が入るところから物語が始まります。

映画『ザ・コンサルタント』のあらすじまとめ!

「アルゴ」のベン・アフレックが、凄腕の殺し屋の顔を持つ謎の会計士を演じたサスペンスアクション。田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。そんなウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込んだ。ウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼はなぜか一方的に打ち切られ、その日からウルフは何者かに命を狙われるようになる。アフレックが主人公ウルフを演じるほか、「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック、「セッション」のJ・K・シモンズらが出演。監督は「ウォーリアー」「ジェーン」などを手がけたギャビン・オコナー。

引用元:映画.com

映画『ザ・コンサルタント』のネタバレと評価!

クリスチャンの過去、1989年。アメリカ・ニューハンプシャー州、ハーパー神経外科。
クリスチャン・ウルフは自閉症児と診断されていました。神経学者がウルフの父に、自閉症の子の説明をしています。
大きな音や光に敏感になってしまうことを聞いたウルフの父は、軍人でした。
このままだと小さな世界にこもり、友達は弟だけになってしまうと危惧した父は、「音や光が苦手なら慣れさせる。甘やかさないことが必要だ」と言います。
その場には、3人の子どもがいました。ジグソーパズルを裏向きに完成させるのはウルフで、それを見守るのは弟です。
最後の1ピースがなくてウルフは混乱しました。混乱すると『ソロモン・グランディの歌』を口ずさむのが、ウルフが自分を落ち着かせるための癖です。
ピースを見つけた女の子が、そっと差し出しました。少女も自閉症児のようで、一切口をききません。
その少女からピースを受け取ると、ウルフの癇癪はやみました。(少女の存在も大事!!)

のどかな田舎で会計事務所を経営していたクリスチャン・ウルフ。彼は自閉症を抱えていましたが、その代わり驚異的な数学の才能を持っています。彼はこの才能を生かして、会計士として働いています。街の人たちからの信頼は厚いのか、今回も一組の依頼を満足にいくように片付けます。

ある日、そんなクリスチャンのもとに大企業から監査業務の依頼が舞い込んできます。それもなぜかその会社の社長直々からの依頼です。クリスチャンは早速、社長の元へ出向き、そこには社長の妹で重役についている「リタ」、財務担当の「エド」の2人と会います。そして話を聞いてみると、どうやら会社内での横領があるかもしれないということなのでした。

たかだか田舎の会計士である彼を見くびっている様子を見せつつも、結局仕事を依頼することに決まります。そして会社の15年分の帳簿をクリスチャンから要求されるのでした。
その帳簿を用意したのは横領に気付いたきっかけである「ディナ」という女性です。あまりにも膨大なデータのため1年かけて調べていても、確証は得られていないという状況。15年分のデータはディナの言う通りとてつもない量だったが、クリスチャンは臆することなく取り組み、なんと1夜で分析を終了してしまいます。

結果として、膨大な量の横領が発覚し、その犯人は社長の友人でもあり財務担当のエドでした。クリスチャンは横領を疑っていたディナとともに重役のリタに結果を報告し終えます。

その夜、エドの家に横領事件の黒幕に雇われた殺し屋のグループが侵入する。黒幕は、証拠の隠滅を図るため、エドに「自殺」を迫ります。エドは、自らインスリンを過剰摂取して「自殺」という形で息を引き取ります。翌日、クリスチャンは仕事を依頼してきた社長のラマ―から、業務監査の終了を言い渡されます。仕事の腕としては優秀かもしれないが、友人を死に追いやった君を見たくないと言われ、やりかけていた仕事も途中で終わりになったのでした。

その後、エドに自決を迫った殺し屋グループは、なぜかディナとクリスチャンの命を狙うようになります。その真相解決と、ディナを守るためクリスチャンの腕が発揮されることになります。

映画『ザ・コンサルタント』の見どころは?

設定が秀逸

自閉症だが何かしらの面においては天才、という人物は地球上にたくさん存在しており、また数多く映画にもなっています。今回のクリスチャンは、会計士と、裏では暗殺者で、それぞれ天才的な面が開花しています。そして信頼できる同じく天才的な能力を持った隠れたパートナーという、現実とかけ離れずも驚異的な能力、という点が素晴らしいと思います。

自閉症者を動かす愛

作中に、どんな子供でも否定せずに愛を持ちつづけることが大切だ、というような言葉が出てきます。クリスチャンも、実在する自閉症の天才たちも、みなそのようにして能力を開花させてきました。また、実は弟思いの兄や、義理の父、ディナなど、見えないところで、あるいは自閉症なので本人が認識していないところでも人から思われている主人公でした。そういった暖かさの大切さを感じました。

ベン・アフレックの演技

表情の乏しさや、挙動など、自閉症という設定を絶妙に表現していて、役に見事にはまっていると思います。リアクションや表情、自感情表現はほぼ皆無だけれども、やっていることが常人離れしているという斬新なヒーローに心を惹かれます。

映画『ザ・コンサルタント』の全体の感想

アクションあり、感動あり、という形を、新しい面から演出した見事な映画だと思います。設定も面白いし実は隠されていたちょっとした伏線回収もあり見どころが盛りだくさんです。

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Posted by media-freak