ネタバレあり!映画『映画のおそ松さん』のあらすじと見どころ!感想も!
テレビアニメとして放送され、大好評となった「おそ松さん」の映画版を劇場で鑑賞しました!赤塚マンガらしいシュールなドタバタ劇がどのようなかたちで再現されているのでしょうか。原作のファンはもちろん、原作をまったく知らない、という方にもわかりやすくお伝えしていきます!
映画『映画のおそ松さん』のあらすじまとめ!
赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作に、ニートの大人になってしまった松野家の6つ子の兄弟が繰り広げる日常を描いて人気を集めたギャグアニメ「おそ松さん」の劇場版。ある日、高校の同窓会にやってきた、おそ松たち6つ子は、ちゃんとした大人に成長し、社会人として全うに働く同級生たちとの再会で、対照的に冴えない自分たちの現実に打ちのめされる。やけ酒をあおり眠ってしまったおそ松たちが翌朝目を覚ますと、周囲にはいつもと違うがどこか見覚えのある風景が広がっていた。そこが「過去の世界」ではないかと疑い始めた矢先、デカパンから「6人の中のこの時代に大きな後悔を残している人物がいる」と告げられた6つ子たちは、真実を確かめるため、18歳の自分たちに会うことに……。
引用元:映画.com
映画『映画のおそ松さん』の見どころは?
ギャグマンガの金字塔を大胆に翻案した『映画のおそ松さん』には、皆さんにぜひともお伝えしたい見どころがたくさんあります!
原作以上にパワーアップしたギャグセンス!
赤塚マンガの真骨頂といえば何といっても、シュールで奇想天外なギャグワールドですよね!「おそ松くん」の正統な続編とされる本作でもそのギャグセンスはきちんと継承されており、映画の最初から最後まで、「えっ、ここまでやっちゃうの?」と思うほど過激で大胆なギャグが思いっきり詰め込まれています。
特に、『映画のおそ松さん』ではおそ松たちの高校時代が舞台ということで、ニートならではの、ニートにしかできない自虐ネタがぎっしり!立派なニート……いや、大人になった6人の現在と高校時代とのギャップも存分に笑わせてくれます。
おなじみのキャラも健在!
主役のおそ松たち6つ子がメインのこの映画ですが、もちろん、「おそ松くん」でおなじみのキャラクターも勢ぞろい!
チビ太、ハタ坊、だよ~ん、イヤミなど、原作でも人気の高かった懐かしのキャラクターが続々と登場し、おそ松たちと絶妙にくだらないギャグ合戦を繰り広げてくれます。
原作では金持ちキャラだったイヤミが数十年後の世界では身ぐるみを剥がれてホームレス同然になっていたりと、ただ面白おかしいだけではなく人生の悲哀をきちんと感じさせてくれます。
個人的にはハタ坊の登場シーンがツボでしたね!
意外に深いメッセージ性
赤塚マンガが原作ということで、映画版のほうもギャグてんこ盛りの爆笑巨編に仕上がっていますが、ただのギャグ映画だと侮るなかれ。『映画のおそ松さん』には一見ギャグのように見えて、実は現代社会をチクリと風刺する深いメッセージが込められているのです。
もともとクールで人付き合いが苦手なのに、高校時代はクラスメイトから嫌われたくないからと必死で明るいキャラを演じていた一松。これって、「コミュ力至上主義」ともいえる時代へのするどい風刺ですよね?実際、高校時代の一松のように本当の自分を必死で押し殺し、へとへとに疲れるまでまわりに合わせた結果自分を見失ってしまった、という方も多いはずです。
どこから見てもぶりっ子のトト子ちゃんもまた、「かわいさ第一」という周囲の空気に押しつぶされかけたひとりです。コミュ力からジェンダーまで幅広い問題をさりげなく取り込んでしまう赤塚ワールド、やっぱり侮れません!
ラストはじわりと感動?
ほぼ全編ギャグのオンパレードの『映画のおそ松さん』ですが、不思議なことにラストは感動モードで、じんわりと涙まで込み上げてくるんです。
それは、この映画がたんにノスタルジックな映画化作品であるだけでなく、現代的なテーマをきちんと取り入れたうえできっちりと上質なギャグ映画に仕上げているためでしょう。
いい歳をしてニートで何が悪い、働かなくても誰にも迷惑をかけないならいいじゃないか、コミュ力がなくても充分に幸せになれる……この映画を通して語りかけられるのは「究極の自己肯定」であり、赤塚不二夫さんも空の上からそっと微笑んでいるのではないでしょうか。
「みんなの人生、これでいいのだ」と……。
映画『映画のおそ松さん』の全体の感想
赤塚マンガらしい荒唐無稽なギャグとSF的な世界観が絶妙にマッチした映画『映画のおそ松さん』。原作ののほほんとした世界観を大切にしつつも、現代的な社会問題を巧みに取り入れ、幅広い年代に共感できる作品に仕上がっています。
作品タイトル | 「映画のおそ松さん」 | |
制作年 | 2019年 | |
劇場公開 | 2019年3月19日 | |
制作国 | 日本 | |
監督 | 藤田陽一 | |
脚本 | 松原秀 | |
原作 | 赤塚不二夫「おそ松くん」 | |
キャスト | おそ松 | 櫻井孝弘 |
カラ松 | 中村悠一 | |
チョロ松 | 神谷浩史 | |
一松 | 福山潤 | |
トド松 | 小野大輔 | |
十四松 | 入野自由 | |
トト子 | 遠藤緑 | |
イヤミ | 鈴村健一 | |
チビ太 | 國立幸 | |
ハタ坊 | 斉藤桃子 |
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