ネタバレあり!映画『リリーのすべて』のあらすじと見どころ!感想も!

LGBT, アリシア・ビカンダー, アンバー・ハード, イギリス, エディ・レッドメイン, セバスチャン・コッホ, ベン・ウィショー, マティアス・スーナールン, 実話, 洋画

映画「リリーのすべて」公式Twitter

LGBTの方々がたどってきた歴史に関心があり、『リリーのすべて』をDVDで鑑賞しました。男性から女性への性転換手術を受けた男性、リリー・エルベの半生をトム・フーバー監督、エディ・レッドメインのアカデミー賞コンビがリアルなタッチで描き出します。

『リリーのすべて』を家でじっくり楽しむならコチラ!



作品タイトル 「リリーのすべて」
制作年 2015年
劇場公開 2016年3月18日
制作国 イギリス
監督 トム・フーバー
脚本 ルシンダ・コクソン
原作 デビット・エバーショフ
キャスト リリー・エルベ エディ・レッドメイン
ゲルダ アリシア・ビカンダー
ヘンリク ベン・ウィショー
ヴァルネクロス セバスチャン・コッホ
ウラ アンバー・ハード
ハンス マティアス・スーナールン

映画『リリーのすべて』のあらすじまとめ!

「英国王のスピーチ」でアカデミー賞を受賞したトム・フーパー監督と、「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞の主演男優賞を手にしたエディ・レッドメインが、「レ・ミゼラブル」に続いてタッグを組み、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマ。1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ベルナーは、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を意識する。それ以来「リリー」という名の女性として過ごす時間が増えていくアイナーは、心と身体が一致しない現実に葛藤する。ゲルダも当初はそんな夫の様子に戸惑うが、次第にリリーに対する理解を深めていく。第88回アカデミー賞で主演男優賞、助演女優賞など4部門でノミネートを受け、ゲルダを演じたアリシア・ビカンダーが助演女優賞を受賞した。

引用元:映画.com

映画『リリーのすべて』のネタバレと評価!

映画「リリーのすべて」公式サイト

主人公のアイナーは美術学校を卒業し、舞台の演出やデッサンなどで生計を立てる芸術家。細面で色白の外見から今でいう「イケメン」として人気を誇り、同じく美術学校卒業の妻・ゲルダとともにつましいながらも穏やかな暮らしを営んでいました。

平穏な生活がいつまでも続くだろうと思われていた矢先、アイナー……いや夫婦ふたりにちょっとした変化がおとずれます。「女性に変身した男性の心理をデッサンによって描写したい」というゲルダの願いによって、アイナーは女性と同じように化粧をし、華やかなドレスに身を包んで彼女のモデルとなったのです。

すると、アイナーの内心にわずかな変化が起こります。ほんの軽い気持ちで妻の願いを聞き入れ、いたずら心で女性風のメイクをしたつもりなのに、なぜだか最初からこちらの姿を欲していたような、妙なやすらぎがふっと感じられたのです。心の内にふと生じたさざ波はやがて自分では打ち消すことのできない大きなうねりとなり、アイナーは次第に「女性になること」にめざめはじめます。

リリー……それが、アイナーのもうひとつの姿でした。いや、本当はリリーのほうが彼にとって本当の自分だったのかもしれません。夫婦にはもう何年も前から、成熟した男女の営みがありませんでした。心を決めたゲルダがベッドで誘いをかけてもアイナーのほうが男性としての機能を果たせずに終わる、という夜がいくつもありました。このあたりの描写は物語の伏線としても実にリアルで、もっとも印象に残ったシーンです。

自分のなかのリリーを抑えきれなくなったアイナーはついにゲルダを説得し、性転換手術を受けることを決意します。実はこの映画は実在する男性をモデルにした映画で、歴史的に見るとアイナーは世界で初めて医学的な性転換手術を受けた男性ということになります。

第一段階の「女性らしい身体を手に入れる」手術は無事に成功し、彼(いや、彼女ですね)は晴れてリリー・エトランゼとしての人生を送ることになります。女性としてデパートの化粧品売り場に勤め、女性として同僚たちと歓談の時を過ごし、女性として妻のゲルダと向き合う……はじめは違和感を隠しきれなかったゲルダも充実した人生を心から満喫するアイナーを認め、いつしか敬意すら払うようになります。

決死の思いで本当の自分を取り戻したリリーですが、結果的には2度目の手術の影響によって昏睡状態に陥り、そのまま死に至ります。

映画『リリーのすべて』の見どころは?

さて、ここでひとつの疑問です。ふとしたきっかけで女性になることにめざめ、そして、「女性であること」にこだわり抜いたがゆえに早すぎる死を遂げたリリーは、果たして幸せだったのでしょうか。

そのこたえは、私にはわかりません。この映画がLGBTの本質についてどれほどリアルに描いているのかもわかりませんが、ただ少なくとも、リリーの存在を押し殺したままのアイナーの人生は、モノクロームの世界のように色あせていて、味気ないままに終わっていたでしょう。

手術の顛末は悲しいけれど、アイナー、そしてリリーの人生はきっと色あざやかで幸福に満ちていたはずだ……私としては、そう信じたいのです。

映画『リリーのすべて』の全体の感想

LGBTの方々の苦悩や葛藤だけでなく、当時のイギリスの社会的背景をリアルに描写した映画『リリーのすべて』。LGBTの当事者の方々はもちろん、まわりから支える立場の方々にもぜひ一度御覧いただきたい1本です!

『リリーのすべて』を家でじっくり楽しむならコチラ!



作品タイトル 「リリーのすべて」
制作年 2015年
劇場公開 2016年3月18日
制作国 イギリス
監督 トム・フーバー
脚本 ルシンダ・コクソン
原作 デビット・エバーショフ
キャスト リリー・エルベ エディ・レッドメイン
ゲルダ アリシア・ビカンダー
ヘンリク ベン・ウィショー
ヴァルネクロス セバスチャン・コッホ
ウラ アンバー・ハード
ハンス マティアス・スーナールン