ネタバレあり!映画『ぼくの名前はズッキーニ』のあらすじと見どころ!感想も!

クレイアニメーション, スイス, ヒューマン, フランス, リリーフランキー, 児童虐待, 峯田和伸, 浪川大輔, 麻生久美子

映画『ぼくの名前はズッキーニ』公式Twitter

DVDで「ぼくの名前はズッキーニ」を観ました。フランスの配給会社制作の映画で、全編クレイアート(粘土)によって形づくられたキャラクターが動きまわるという意欲作です。

『ぼくの名前はズッキーニ』を家でじっくり楽しむならコチラ!



作品タイトル 「ぼくの名前はズッキーニ」
制作年 2016年
劇場公開 2018年2月10日
制作国 スイス・フランス
監督 クロード・バラス
脚本 セリーヌ・シアマ
原作 ジル・パリス(「ぼくの名前はズッキーニ」)
キャスト(日本語吹き替え版) ズッキーニ 峯田和伸
カミーユ 麻生久美子
シモン 浪川大輔
レイモン リリーフランキー

映画『ぼくの名前はズッキーニ』のあらすじまとめ!

母親を亡くし孤児院に入れられた少年が周囲の人々との関わりの中で成長していく姿を描き、第89回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされたスイス製ストップモーションアニメ。アルコール依存症の母親と2人きりで暮らす9歳の少年ズッキーニ。ある日、ズッキーニの過失によって母親が死んでしまう。親切な警察官に保護されて孤児院で暮らすことになった彼は、新たな環境の中で自分の居場所を見つけるべく悪戦苦闘する。フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門の最高賞にあたるクリスタル賞と観客賞をダブル受賞。日本では、東京アニメアワードフェスティバル2017の長編コンペティション部門に出品・上映され、優秀賞を受賞している(映画祭上映時タイトル「ズッキーニと呼ばれて」)。

引用元:映画.com

映画『ぼくの名前はズッキーニ』のネタバレと評価!

映画『ぼくの名前はズッキーニ』公式サイト

父親を交通事故で亡くして以来、ズッキーニは母親とふたり暮らしです。母親はかつてはやさしかったのですが、父親が亡くなってからというものショックから立ち直れず、アルコール依存症になり、どうにもならないイライラをズッキーニにあたり散らすことで解消しています。

ヒステリーの母親に虐げられながらも父親との思い出をなつかしむことでかろうじて心の平穏を保っていたズッキーニでしたが、ある日、アルコール依存症特有の錯乱状態に陥った母親を不可抗力で殺してしまうところから、運命の歯車が大きく狂いはじめます。

不可抗力による事故であったことと、まだ年齢的に幼すぎるということで罪に問われずにすんだズッキーニは、両親のいない子どもたちが共同で暮らす養護施設に引き取られることになります。養護施設といってもそれほど大きいものではなく、シェアハウスに近い感覚の小ぢんまりとした住まいです。

ズッキーニはそこで、自分と同じく両親を失った子どもたちと出会います。性的虐待、奇行、両親の犯罪……それぞれにバックボーンは違えど、その施設にいるのは皆、頼るべき大人を失った子どもたちです。施設のボスにあたるシモンから痛烈な洗礼を受けるズッキーニでしたが、次第に心を通わせ、互いのことを深く理解するようになります。

養護施設での暮らしにも順応しはじめたある日、施設にひとりの少女が入居してきます。カミーユという名の、青い瞳が美しいこの少女に、ズッキーニはほのかな恋心を抱きはじめます。カミーユの母親は父親によって殺され、その父親も自殺したせいで、カミーユはこの施設にやってきたのです。

カミーユはそう遠くないうちに、叔母の家に引き取られることになっていました。しかし、国からの手当金目あてにカミーユを引き取ろうとしていることを見抜いたズッキーニとシモンたちは、子どもながらに必死に知恵をしぼり、カミーユの親権を譲渡するという国の決定を覆させることに成功したのです。

引き続き養護施設で暮らすことになったカミーユは最終的に、ズッキーニを養護施設に連れてきた担当保護官の養子として引き取られることになります。養護施設で暮らす子どもが親せき以外の大人に引き取られることは、現実的にはきわめて稀なことです。施設に残りたいとせがむズッキーニに対し、本心を押し隠してシモンが言い放つ「お前なんか嫌いだ。とっとと消えちまえ!」というセリフは子どもならではの友情と愛情が凝縮されていて、心に残る名場面です。

ズッキーニとカミーユが保護官の養子として迎え入れられるところで、この映画は終わります。

映画『ぼくの名前はズッキーニ』の見どころは?

スイス・フランスの共作となり、世界中が涙した映画『ぼくの名前はズッキーニ』には、皆さんにぜひともお伝えしたい見どころがたくさんあります!

クレイアートが可愛らしい!

映画『ぼくの名前はズッキーニ』は、全編クレイアートによる撮影となっています。クレイアートということで、すべてのキャラクターを粘土で作り、さらに、ストップモーションという手法で1コマずつ、アニメのように粘土を動かしながらカットを進めていくというこだわりぶり。

クレイアートながらキャラクターも表情豊かで、主人公のズッキーニはもちろんのこと、シモンやカミーユなど、児童養護施設で暮らす子どもたちもとても可愛らしく描かれています。

多様なテーマ性!

映画『ぼくの名前はズッキーニ』には、子ども向けのアニメーションでありながら、大人でも考えさせられるような深いテーマがぎっしりと詰め込まれています。

両親の殺人を目撃してしまった少女、性的虐待によって心を閉ざす少女、独特の行動によって両親からも見放された少年……。それぞれに重い背景を背負った子どもたち。「母親を殺してしまう少年」というのも子ども向けとは思えない設定で、日本のアニメではなかなか見られないだけに、外国映画ならではの意欲作だな、と感じました。

意外な声優陣!

正直なところ、日本国内での知名度はあまり高いとは言えない『ぼくの名前はズッキーニ』ですが、日本語吹き替え版のほうは意外と豪華な声優陣がそろっています。

まず注目なのは、ズッキーニ役の峯田和伸さんですね。最近はミュージシャンとしてはもちろんのこと、個性派俳優としても活躍の幅を広げている峯田さん。気が弱く繊細なズッキーニが意外にもハマリ役で、ドラマとはまたひと味違った魅力を感じることができました。

カミーユ役の麻生久美子さんもベテランらしい落ち着きですし、ズッキーニをやさしく見守るレイモンを演じるリリーフランキーさんも朴訥さがよく出ていて、ミスキャストはどこにも有りませんでした。

映画『ぼくの名前はズッキーニ』の全体の感想

全編クレイアートで贈る映画『ぼくの名前はズッキーニ』。キャラクターの可愛らしさには思わずキュンとさせられますし、深すぎるテーマ性にも共感度抜群です!

『ぼくの名前はズッキーニ』を家でじっくり楽しむならコチラ!



作品タイトル 「ぼくの名前はズッキーニ」
制作年 2016年
劇場公開 2018年2月10日
制作国 スイス・フランス
監督 クロード・バラス
脚本 セリーヌ・シアマ
原作 ジル・パリス(「ぼくの名前はズッキーニ」)
キャスト(日本語吹き替え版) ズッキーニ 峯田和伸
カミーユ 麻生久美子
シモン 浪川大輔
レイモン リリーフランキー