ネタバレあり!映画『ジーサンズ はじめての銀行強盗』のあらすじと見どころ!感想も!

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マーティン・ブレスト監督のリメイクとなる『ジーサンズ はじめての銀行強盗』。渋い演技が特徴の実力派俳優、モーガン・フリーマンを主演にむかえ、ジーサンたちの犯罪計画をコミカルかつユーモラスに描きます。ベテラン俳優の渋すぎる競演が堪能できる名作です!

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作品タイトル 「ジーサンズ はじめての銀行強盗」
制作年 2017年
劇場公開 2017年6月24日
制作国 アメリカ
監督 ザック・ブラフ
脚本 マーティン・ブレスト(原作)
セオドア・メルフィ(リメイク版)
原作 「お達者コメディ シルバー・ギャング」(1979)
キャスト ウィリー・デイビス モーガン・フリーマン
ジョー・ハーディング マイケル・ケイン
アルバート・ガードナー アラン・アーキン
アニー・サントーリ アン=マーグレット
マーフィー ピーター・セラフィノウィッツ
キース・ジョーンフェルド キーナン・トンプソン

映画『ジーサンズ はじめての銀行強盗』のあらすじまとめ!

モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンという3人のオスカー俳優が、平穏な余生を取り戻すために銀行強盗を企てる老人3人組を演じた犯罪コメディ。ウィリー、ジョー、アルの3人は平和な老後生活を送っていたが、40年以上勤めていた会社の合併によって大きく変わってしまう。突然の年金打ち切りで会社から見放され、銀行からも冷たくあしらわれてしまった彼らは、今までの生活を取り戻し、家族と幸せに暮らすため、まさかの銀行強盗という命がけの大勝負を決意する。体の不調が気になる実直な男ウィリー役をフリーマン、冷静沈着な知能派ジョー役をケイン、心配症で気難しいアル役をアーキンがそれぞれ演じる。「ビバリーヒルズ・コップ」「ミッドナイト・ラン」などで知られるマーティン・ブレスト監督のデビュー作「お達者コメディ シルバー・ギャング」(1979)を、「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」のザック・ブラフがリメイクした。

引用元:映画.com

映画『ジーサンズ はじめての銀行強盗』のネタバレと評価!

取引先の銀行から届いた差し押さえの封筒によって、ジョーたち3人の運命は大きく変わります。銀行で本格的な強盗に遭遇したことから「俺たちも銀行強盗をしよう!」と思い立つ「ジーサンズ」のメンバー。しかし、当然のことながらどのメンバーも犯罪はド素人で、銀行強盗の経験ももちろんなし。それでも見よう見まねで犯罪計画を練り、銀行強盗にむけての準備をととのえる彼らでしたが、デモンストレーションとなる万引きの段階で警察から目をつけられてしまうなど、その計画は前途多難。

素人だけではいずれ自滅する、と判断したジョーたちはプロの犯罪者のアドバイスを受けようとコネクションをたどり、あるきっかけから麻薬密売者のヘスースに出会います。

ヘスースから犯罪のイロハや銃撃の基本などをレクチャーされた3人は素人ながらに技術を磨き、どうにかこうにか銀行強盗を決行に移します。

しかし、そこはやっぱり素人。ヘスースのレクチャー通りにはいかず、銀行強盗もちぐはぐに終わり、最終的にひとりの少女にメンバーのひとり、ウィリーが腕時計を見られてしまいます。

そして、後日。強盗事件の捜査に乗り出した警察当局の刑事がジョーに接触し、「強盗犯の顔を見たという少女がいるから、面通しに協力してほしい」と、ウィリーのいる病院に呼び出されます。

この段階でジョーを銀行強盗の主犯格だと疑っている刑事はこれでジョーたちを逮捕できると内心ほくそ笑みますが、少女はウィリーの腕時計にはっきりと気づきながらも、ひと言。「この人じゃないわ」

少女のやさしさによって逮捕を免れたジョーたち「ジーサンズ」のメンバー。その後、かねてから依頼していた孫娘へのプレゼントである犬を受け取るため、ヘスースと再会するジョー。

何とヘスースは、最初の「本格的な強盗」を成功させた張本人でした。

「老人を救うのは社会の義務さ」

犬の御礼を渡そうとするジョーに、シニカルにそっと微笑するヘスース。それは、銀行強盗の場面で彼がささやいたのと同じセリフだったのです……。

映画『ジーサンズ はじめての銀行強盗』の見どころは?

コミカルでありながらも社会派の雰囲気漂うヒューマンドラマ『ジーサンズ はじめての銀行強盗』には、皆さんにぜひともお伝えしたい見どころがたくさんあります!

可愛すぎるオジサンたち!

『ジーサンズ~』というタイトルだけあって、この映画では60代、70代の渋いオジサンたちが大活躍します!

銀行強盗を持ちかけるシーンも印象的。話したほうが早い距離にいるのに、なぜか頑固にいちいち電話をかけて要件を伝えようとする意地っ張りなジーサンたち。目まぐるしい電話のカットはまるでコントのようで、それだけでも大いに笑わせてもらいました。

万引きのシーンも爆笑必至でしょう。銀行強盗のデモンストレーションとして万引きに挑戦する3人でしたが、アルだけがなぜか状況を飲み込めず、スーパーの中を訳もわからず逃げまどうというあわてっぷり。

「なぜ逃げる?」
「だって、追いかけるから」

まさに、上質なコントのようなやり取りですが、ひとつひとつのセリフには名優だからこそ出せるベテランの味わいがあり、コミカルながらもどこかほろりとさせられる味わいがあります。

感動のラスト

『ジーサンズ はじめての銀行強盗』の感動ポイントといえばやっぱり、面通しのシーンでしょう。

目撃者としてウィリーの病室に連れてこられた少女。警察官がたずねます。「この中に銀行にいた男はいるかい?」。

ウィリーの腕時計に気づいた少女は彼らが強盗犯であると知りますが、彼女はゆっくりと首を振ります。

少女にもおそらく、ウィリーたちが抱える悩みと不安、人生の重さが伝わったのでしょう。少女のやさしさに思わず瞳を潤ませるウィリーと、強盗犯逮捕の決定的な証拠をつかめず苦虫を噛みつぶす刑事との対比も注目です。

アメリカの社会問題がわかる

ジョー、アル、ウィリーはもともと、平穏な人生をごく普通に送ってきた老人でした。そんな彼らが銀行強盗という人生最後の大博打に打って出た背景には、アメリカが抱える社会的現実があります。

老後の唯一の支えである年金を一方的に停止され、働き口さえも失いかけたジョー。もちろん、銀行強盗は決して褒められた行為ではありませんが、彼らを突き動かす動機にまで深く考えをめぐらせると、現代の日本にも通じるシビアな問題が浮かび上がってきて、他人事ではないと思わせられます。

「何とかなるかい?」
「ああ、何とかなるともさ」

ジョーたちが合言葉のように交わすセリフが何とも切なく、涙がとまりませんでした。

映画『ジーサンズ はじめての銀行強盗』の全体の感想

モーガン・フリーマンはじめ、名優たちの渋い演技がたっぷりと堪能できる映画『ジーサンズ はじめての銀行強盗』。リメイク版だけでなく、オリジナル版のほうもぜひともチェックしてみてください!

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作品タイトル 「ジーサンズ はじめての銀行強盗」
制作年 2017年
劇場公開 2017年6月24日
制作国 アメリカ
監督 ザック・ブラフ
脚本 マーティン・ブレスト(原作)
セオドア・メルフィ(リメイク版)
原作 「お達者コメディ シルバー・ギャング」(1979)
キャスト ウィリー・デイビス モーガン・フリーマン
ジョー・ハーディング マイケル・ケイン
アルバート・ガードナー アラン・アーキン
アニー・サントーリ アン=マーグレット
マーフィー ピーター・セラフィノウィッツ
キース・ジョーンフェルド キーナン・トンプソン