ネタバレあり!映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のあらすじと見どころ!感想も!

2019年8月17日サラ・ポールソン, ジャスティン・スウェイン, スピルバーグ, トム・ハンクス, トレイシー・レッツ, ボブ・オデンカーク, メリル・ストリープ, 戦争, 洋画, 社会派

ベトナム戦争下で起こった政府当局の情報工作を暴き出した勇敢な記者がいた……実在した「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」をめぐるジャーナリズムと政府当局との攻防を、権力に立ち向かうジャーナリストの視点からリアルに描いていきます。

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作品タイトル 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
制作年 2017年
劇場公開 2018年3月30日
制作国 アメリカ
監督 スティーブン・スピルバーグ
脚本 リズ・ハンナ
ジョシュ・シンガー
キャスト キャサリン・グラハム メリル・ストリープ
ベン・ブラッドリー トム・ハンクス
トニー・ブラッドリー サラ・ポールソン
ベン・バグディキアン ボブ・オデンカーク
フリッツ・ビーブ トレイシー・レッツ
ニール・シーハン ジャスティン・スウェイン

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のあらすじまとめ!

巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のもとで、メリル・ストリープとトム・ハンクスという2大オスカー俳優が初共演を果たした社会派ドラマ。ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、政府がひた隠す真実を明らかにすべく奔走した人物たちの姿を描いた。リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。第90回アカデミー賞で作品賞と主演女優賞にノミネートされた。

引用元:映画.com

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のネタバレと評価!

最高機密文書である「ペンタゴン・ペーパーズ」の一部はすでに、ライバル紙であるニューヨーク・タイムズによってスクープにされてしまいました。

しかし、暴露記事の公開直後、ニューヨーク・タイムズは政府当局からの圧力によって発刊の差し止めを命じられてしまいます。

すべてのジャーナリストが委縮するなか、ワシントン・ポストの社主であり発行の責任者であるキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)はこれを絶好のチャンスとしてとらえ、自社の優秀な記者であるベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)にペンタゴン・ペーパーズの全文掲載を相談します。

キャサリンのジャーナリストとしての熱意と信念を知っているベンはいったんは記事の掲載に賛成しますが、一連の情報源がニューヨーク・タイムズと同一である可能性があることを知ると、一転してキャサリンに慎重論をもちかけます。

仮に情報源が共通していれば、ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズは共謀罪に問われ、さらに法廷侮辱罪も上乗せされるかもしれない。そうなれば、責任者であるベンはもちろん、すべての社員が刑務所へ入ることになるだろう。しかし、最高機密文書の全文はすでに手に入っており、記事を掲載しなければ時の政権の欺瞞と裏切りを永遠に闇に葬ることになってしまう……。

社主としての責任とジャーナリストとしての使命感とのはざまで悩み、葛藤するキャサリンだったが、最終的には「ペンタゴン・ペーパーズ」の全文掲載を決断。会議の翌朝、新聞は発行され、ベトナム戦争の戦況についてニクソン政権が全国民を欺いていたことが白日のもとにさらされます。

その後、「ワシントン・ポスト」は政府の最高機密を漏洩し、外交・防衛の面で大きな損害を与えたとして政府当局から訴追され、最高裁まで争いますが、判決は見事、勝訴。

キャサリンの英断は国民からも支持され、「ワシントン・ポスト」の記者たちは後世までその名を語り継がれることになったのでした。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の見どころは?

巨匠・スピルバーグ監督の手による社会派ドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ』には、皆さんにぜひともお伝えしたい見どころがたくさんあります!

メリル・ストリープがカッコいい!

最高機密文書である「ペンタゴン・ペーパーズ」を紙面で掲載するかどうかの決断は、最終的に、社主であるキャサリン・グラハムに委ねられます。

歴史的な英断を下す彼女は確かに凛々しく、かっこいいのですが、単純な正義のヒロインとして描くのではなく、「信念と感情の間で激しく揺れ動く等身大の女性」として描くことによって人間味が伝わりやすくなり、観ている側にとってもリアルな物語として感じられるのです。

トム・ハンクスがしぶすぎる!

キャサリン・グラハムの盟友であり、熟練ジャーナリズムであるベン・ブラッドリー。トム・ハンクスというと、『フォレストガンプ』や『ターミナル』など、コメディのイメージが強いかもしれませんが、シリアスな役どころもハマリ役で、今作では葛藤するキャサリンをそっと見守る有能な記者を見事に演じきっています。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の全体の感想

メリル・ストリープ、トム・ハンクスという実力派俳優の競演が存分に楽しめる映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』。「ペンは剣よりも強し」というように、ジャーナリズムの尊さと希望を感じさせる名作です。

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作品タイトル 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
制作年 2017年
劇場公開 2018年3月30日
制作国 アメリカ
監督 スティーブン・スピルバーグ
脚本 リズ・ハンナ
ジョシュ・シンガー
キャスト キャサリン・グラハム メリル・ストリープ
ベン・ブラッドリー トム・ハンクス
トニー・ブラッドリー サラ・ポールソン
ベン・バグディキアン ボブ・オデンカーク
フリッツ・ビーブ トレイシー・レッツ
ニール・シーハン ジャスティン・スウェイン