ネタバレあり!映画『きみに読む物語』のあらすじと見どころ!感想も!

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『ラ・ラ・ランド』で一躍有名になったライアン・ゴズリングレイチェル・マクアダムスが贈るラブストーリー。若い頃、大恋愛の末に結ばれた男女の時を超えた純愛物語です。

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作品タイトル 「きみに読む物語」
制作年 2004年
劇場公開 2005年2月5日
制作国 アメリカ
監督 ニック・カサベテス
脚本 ジェレミー・レべン
ジャン・サーディ
キャスト ノア・カルフーン ライアン・ゴズリング
アリー・ハミルトン レイチェル・マクアダムス
アリー・カルフーン ジーナ・ローランズ
デューク ジェームズ・ガーナ―
アン・ハミルトン ジョアン・アレン
フランク サム・シェパード

映画『きみに読む物語』のあらすじまとめ!

「メッセージ・イン・ア・ボトル」などで知られるニコラス・スパークスのベストセラーを、「シーズ・ソー・ラヴリー」のニック・カサベテス監督が実母ジーナ・ローランズ出演で映画化、全米でロングラン・ヒットを記録。療養施設で暮らす初老の女性は記憶を失っていたが、ひとりの男性が彼女を訪れて、ある物語を読んで聞かせる。それは1940年代のアメリカ南部の町で良家の子女と地元の貧しい青年の間に生まれた純愛の物語だった。

引用元:映画.com

映画『きみに読む物語』のネタバレと評価!

一組のカップルの純愛にスポットをあてた映画『きみに読む物語』は、現在と過去が交錯するかたちで進んでいきます。

ふたりの出会い

ノア・カルフーンとアリー・ハミルトンが出会ったのは、10代の頃でした。ある夜、祭りに出かけたノアは友人同士で遊びにきていたアリーにひと目ぼれ。彼女へのアプローチの仕方からして何ともロマンティックなんです!

アリーと男友達が乗っている観覧車(ゴンドラがむき出しになるタイプ)に飛び乗り、いっこうに降りようとしないノア。けっこうな高さまできたところで、「僕とデートしてくれなきゃここから飛び降りて死ぬ!」と決死のアピール。自分のせいで死なれてはかなわないと、アリーはあきれながらも仕方なくデートを承諾します。

そして、数日後。街で再会するふたり。デートの約束は何となくはぐらかされてしまいましたが、女友達の粋なはからいで映画デートが実現。アリーもノアのまっすぐな愛情に惹かれはじめ、お互いを恋人として意識するようになります。

しかし、ノアとアリーは所詮、身分違いの恋でした。肉体労働のノアの収入ではアリーを幸せにできないと判断した彼女の母親はふたりの交際に反対し、「あなたにはもっとふさわしいパートナーがいるわ」と別れるように説得します。一度は説得に反発するアリーでしたが、折悪くアメリカはドイツとの戦争に突入し、ノアは兵士として戦場へ。ふたりは離れ離れになってしまいます。

ノアの人生

周囲の反対がきっかけでアリーと引き裂かれたノア。その後も毎日彼女へ手紙を書きつづけますが、アリーからの返事が届くことはありませんでした。

無事に復員し、地元に帰ってきたノアは、アリーの面影を振り払うように譲り受けた一軒家を必死で改築します。

一度だけ、ノアは偶然に街を歩くアリーを見かけますが、それは、新しい恋人のロンとのデートの途中であり、彼女の気持ちがもう二度と自分に戻ってくることがないと思い知らされるのでした。

アリーの人生

両親の反対と戦争によってノアと離れ離れになってしまったアリー。彼女もまたナースとして戦地に駆り出され、傷ついた兵士を癒す役割を担います。

そのなかで、アリーは治療にあたった兵士のロンからプロポーズを受け、婚約することに。ノアの面影などもはや捨て去ったかに思われましたが、結婚式を目前に控えたある日、新聞の広告にノアの建てた不動産物件が載っているのを発見してしまいます。

過去の日々にけじめをつけるため、もう一度だけノアに会いに行くアリー。しかし、くすぶる熱情にふたたび火がつくまで時間はかかりませんでした。ノアはアリーの話から、別れてから毎日書きつづけた手紙を彼女の母親に捨てられていたことを知ります。

なつかしさから一夜をともにするふたり。数日後、一軒家を訪ねてきた母親に、アリーは、ノアからの手紙を無断で破り捨てた理由について問い詰めます。ロンのことなど知らない、これは自分の人生なのだから自分で決めさせてほしい、と意固地になるアリーを、母親はある労働現場に連れていきます。

その現場で働くひとりの男性……彼は、かつてアリーの母親が恋をし、一度は結婚まで夢見た恋人でした。アリーの母親もまた階級の違いから両親に交際を反対され、結局は結婚をあきらめた、という過去をもっていたのです。

母親の真意に気づいたアリーは自らの過ちに気づき、ロンにすべての罪を謝ることを決意。そして、彼女はロンから、「自分とノアのどちらを選ぶのか」という決断を迫られることになります。

そして、現在へ

アリーが選んだのは、ノアのほうでした。長すぎる年月を経てようやく結ばれたノアとアリー。ふたりはめでたく夫婦となり、やさしい子どもたちと可愛らしい孫に恵まれます。

幸せをつかんだふたりを最後に隔てたのは、「アルツハイマー」という病魔でした。年老いたアリーはアルツハイマー型認知症に侵され、ノア(現実ではデューク)はおろか、自分の子どもと孫さえも認識できないほどに進行してしまいました。

自分を部外者だと思い込み、時に敵意すらむき出しにするアリーに、ノアは毎日欠かさずふたりだけの物語を聞かせつづけ、いつの日かアリーがかつての日々を思い出すことを祈ります。

そして、ある日。アリーは不意に、ノアの読み聞かせるストーリーが自分たちの物語であることを思い出します。その後、アリーは錯乱状態に陥り、個室に移されますが、目覚めた彼女はノアを自分の夫だと認識していました。

「私たち、愛し合っていたわよね?」

長い時を超えてふたたび愛を確かめ合ったノアとアリー。その翌朝、ふたりはひとつのベッドで手をつなぎながら、穏やかな顔で永遠の眠りへと落ちていったのでした。

映画『きみに読む物語』の見どころは?

60年以上の長い時を超えた純愛を描く映画『きみに読む物語』には、皆さんにぜひともお伝えしたい見どころがたくさんあります。

丁寧な人物造形!

ハートフルなストーリーを得意とするニック・カサベテス監督作品ということで、『きみに読む物語』でも丁寧な人物描写が光っています。

個人的に選ぶ名シーンは、ふたりが道路に寝そべるシーンですね。映画デートの帰り、静まりかえった夜の車道にいきなり寝そべるノア。アリーは車がくるからと必死にとめますが、ノアの勢いに負けてとなりに寝そべることに。何となくいい雰囲気になりかけたところに案の定車が通りかかり、ノアは肝を冷やすのですが、アリーはなぜだか楽しそう。

何気ない描写ですが、これだけで「一見無鉄砲だけど今一歩のところで勇気が足りないノア」と「世間知らずだけど実は頑固で芯が強いアリー」という対比がくっきりと浮かび上がり、その後の展開の伏線にもなっています。

古き良きアメリカ

第一次世界大戦前のアメリカが舞台となっている映画『きみに読む物語』。映画全体から、古き良きアメリカの牧歌的な雰囲気や歴史的背景を感じ取ることができます。

ふたりの交際に反対するアリーの母親は、物語の序盤ではヒールのような役まわりですが、心情が徐々に明らかになっていくにつれて人間味がしっかりと伝わってきて、思わずほろりとさせられました。

映画『きみに読む物語』の全体の感想

年老いてもなお献身的な愛を貫く男性の姿に心うたれる映画『きみに読む物語』。セリフまわしや人物描写はもちろんのこと、映像美にも徹底してこだわり抜かれています。大切な人と一緒に観て、愛と絆を確かめ合うのはいかがでしょうか。

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作品タイトル 「きみに読む物語」
制作年 2004年
劇場公開 2005年2月5日
制作国 アメリカ
監督 ニック・カサベテス
脚本 ジェレミー・レべン
ジャン・サーディ
キャスト ノア・カルフーン ライアン・ゴズリング
アリー・ハミルトン レイチェル・マクアダムス
アリー・カルフーン ジーナ・ローランズ
デューク ジェームズ・ガーナ―
アン・ハミルトン ジョアン・アレン
フランク サム・シェパード