ネタバレあり!映画『チョコレートドーナツ』のあらすじと見どころ!感想も!
LGBTのダンサーと弁護士の手によって引き取られたダウン症の少年を取り巻く裁判の様子を克明に描いた映画『チョコレートドーナツ』。実際にダウン症をもつ少年を主要キャストにむかえ、裁判の様子を通して米国社会の差別と偏見、そして解放の歴史を丁寧に活写していきます。
『チョコレートドーナツ』を家でじっくり楽しむならコチラ!
作品タイトル | 「チョコレートドーナツ」 | |
制作年 | 2012年 | |
劇場公開 | 2014年4月19日 | |
制作国 | アメリカ | |
監督 | トラビス・ファイン | |
脚本 | トラビス・ファイン ジョージ・アーサー・ブルーム |
|
キャスト | ルディ | アラン・カミング |
ポール | ギャレット・ディラハント | |
マルコ | アイザック・レイバ |
映画『チョコレートドーナツ』のあらすじまとめ!
ダンサーとして生計を立てるゲイのルディが隣人の子ども(マルコ)を引き取るところから、物語は始まる。マルコにはダウン症による知的障害があり、麻薬の使用で逮捕された母親の代わりになろうと、ルディは自分の部屋でマルコを育てていく決意をする。
ひとつ屋根の下で暮らし、少しずつ愛情関係を深めていくルディとマルコ。しかし、司法の杓子定規な裁定によって、ふたりの関係は突如として引き裂かれてしまう。
何とかしてマルコを取り戻し、本物の愛情を教えたい。ルディはクラブで知り合った客で弁護士のポールを代理人に仕立て、法廷の場で正々堂々とマルコの監護権が認められるよう訴えを起こす。ルディの必死の訴えは少しずつ裁判官の心を打ち、法廷を動かしていくが……。
映画『チョコレートドーナツ』のネタバレと評価!
「マルコを引き取りたい」というルディの熱意が伝わり、いったんはマルコと一緒に暮らすことになるルディ。
願いは通じたかに思えましたが、あるきっかけからルディとポールが同性愛の関係にあることが司法当局に伝わり、ふたりは裁判所の力によってふたたび離れ離れになり、マルコは養護施設で暮らすことに。
マルコは新たに訴訟を起こし、マルコの親がわりとして認めてもらえるよう裁判で訴えますが、最終的にその願いは聞き入れられず、マルコは母親のもとに戻されてしまいます。
しかし、母親の素行は改善せず、マルコはネグレクトを受け、寒空の下夜道をさまよった挙句投資してしまいます。
映画『チョコレートドーナツ』の見どころは?
アメリカ国内に根強く残る差別と偏見の背景をリアルに描いた映画「チョコレートドーナツ」には、皆さんにぜひともお伝えしたい見どころがたくさんあります。
マイノリティの複雑な背景
「チョコレートドーナツ」には、複雑な背景を背負ったマイノリティの人たちが数多く登場します。
これがもし、ごく普通のカップルとダウン症の少年の交流を描いた映画であったなら、映画のもつメッセージ性が深まることはなかったでしょう。
社会の隅に追いやられながらもダンサーとして細々と生計を立て、自分がゲイであることに誇りをもって生きるルディと、麻薬中毒の母親から見捨てられながらもけなげに生きるマルコ。このふたりの組み合わせが何とも象徴的であり、ストーリーに深みを与えているのです。
マルコ君の名演技!
『チョコレートドーナツ』には、実際にダウン症をもった少年がマルコ役を演じています。障害をもった人が役を演じること自体、日本ではあまり考えられませんが、このマルコ君の名演が何とも言えず際立っていて、主演男優賞をあげたくなるくらいの活躍を見せてくれているのです。
無邪気で純粋なマルコ君のキャラクターを表情豊かに演じきったアイザック・レイバは間違いなく、この映画のMVPですね!
映画『チョコレートドーナツ』の全体の感想
ルディとマルコがたどり着いた結末は、必ずしも望ましいものではありません。映画そのものは1970年代という設定ではあるものの、果たして現代の日本で映画のような状況が少しでも改善されているのかどうか。
皆さんもぜひ考えてみてください。
『チョコレートドーナツ』を家でじっくり楽しむならコチラ!
作品タイトル | 「チョコレートドーナツ」 | |
制作年 | 2012年 | |
劇場公開 | 2014年4月19日 | |
制作国 | アメリカ | |
監督 | トラビス・ファイン | |
脚本 | トラビス・ファイン ジョージ・アーサー・ブルーム |
|
キャスト | ルディ | アラン・カミング |
ポール | ギャレット・ディラハント | |
マルコ | アイザック・レイバ |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません